合鴨はもともと存在したものではありません。
野生の「かも」の中の「マガモ」を今から3000年ほど前に中国やヨーロッパの国々で飼いならし家畜化したのが「アヒル」です。
その「アヒル」も大型でよく玉子を産むものに品種改良され、中国の北京ダックなどを代表に世界中でさまざまな改良がなされ、各種の料理に用いられました。
日本においては、古くから野生の「かも」を捕らえて食していましたが、冬場にしか飛来しないため冬しか味わえない食材でした。そこへ中国から入って来た「アヒル」が、大型で家畜にしやすく、よく玉子を産み、しかも冬場以外にも食する事ができたため、日本でも「アヒル」を飼う農家が見られるようになったそうです。
ただ「アヒル」は北京ダックに見られるように脂が多く肉が薄いため日本人には合わない面が多かったようで、これを改良して「マガモ」に近い肉質の「アヒル」に出来ないかと考え出されたのが、日本人にピッタリと合う肉厚で程よい脂がのった「合鴨」だったのです。
品種はチェリバレーです
「合鴨」と言っても野生のかもに近いものから、アヒルに近いもの、あるいはガチョウに近いものと種類は様々です。